尾張優魚会 第二十五回らんちう品評大会

9月15日(日曜日)、愛知県清須市にある「はるひ夢の森公園」において、山田芳人さんが会長をつとめる尾張優魚会の品評会が開催されました。
今年の大会は朝から雲ひとつない晴天となり、真夏のような暑さとなりました。


今回は、各部門上位一匹ずつご紹介します。

親魚 優等賞
東大関
 野口 弘(半田)※敬称略、以下同

西大関 川口 功(尾張)

立行司 渡邊 昭彦(養老)

取締一 石黒 英明(南知多)

取締二 石丸 満春(佐屋)


二歳魚 優等賞

東大関 山田 重夫(津島)

西大関 西澤 広行(安城)

立行司 竹内 宏(名古屋)

取締一 高津 晴彦(可児)

取締二 大河内 正行(津)


当歳魚 大の部 優等賞

東大関 高津 晴彦(可児)

西大関 薮田 清(富山)

立行司 山田 重夫(津島)

取締一 渡辺 敦(犬山)

取締二 川面 和夫(茨城)


当歳魚 小の部 優等賞

東大関 村上 昌弘(愛媛)

西大関 谷野 人(石川)

立行司 伊藤 孝広(犬山)

取締一 稲葉 信泰(美浜)

取締二 鈴木 克己(静岡)


2019年9月 らんちゅうの育成

8月後半あたりから、ようやく少し気温が下がり始めました。しかし、少し前に梅雨明けがあったばかりなのに、また梅雨のときのような雨の多いうっとうしい日々が続いています。

8月に入ってから温度が高いせいなのか、二歳魚たちの色抜けが一気に進みました。7月にご紹介したこちらのオス個体はほぼ白色になってしまいました。

上の画像の個体は、6月頃はまだこんな「赤いらんちゅう」でした。

もし品評会への出展を目指していたら、色抜けはかなりのダメージです。色が白いと印象がまたっくちがったものになってきます。
別のオスの二歳魚の方も、白にはなっていませんがだいぶ色が褪めてきました。

上の画像の個体も、7月頃はこんな感じで今よりも濃い赤色をしていました。

色褪せも気になりますが、体が大きくならないのはもっと気になります。同じように飼育していても同腹のメスの二歳魚はどんどん大きくなっていきます。ところがオスは、色変わりしない黒の個体をのぞいてあまり大きくならないのです。最近、冷凍アカムシをまた与えるようにしているのですが、粒エサもアカムシもメスと食べる量が比べるとかなり少なめです。

4月に山田芳人さんからいただいた卵から4月18日に孵化した当歳魚たちの今月のようすです。
今年はどうやらこの二匹が最後まで残りそうです。素赤の個体は、ちょっと寸詰まり気味で尾が傾いて付いていますが、頭・フンタンは良い感じです。更紗の個体の方がクセが少なく素赤の個体より無難な感じはしますが、なんとなく欠点の多い素赤の個体の方が好みです。

ここからは親魚たちの食事のようすです。
与えているのはこちら、弊社製品「特選金魚の餌 星更紗 小粒」です。

まずは二歳のメス魚です。
この個体もオスの二歳魚たち同様、赤色が褪めてしまいましたが、体調はとても良く、体がどんどん大きくなっています。

この個体はとにかくよくエサを食べます。

こちらの黒のオスの二歳魚は、頭に赤が出てきましたが、それ以外はあまり変化がありません。腹はまったくつかず極端にほっそりしたままなので、まるで中国産の金魚のような印象です。

こちらも二歳のメス魚です。フンタンがもっとも発達しているのがこの個体です。体も二歳魚のメスの中ではもっとも大きく育っています。

こちらは三歳魚です。性別は不明です。今年は、産卵しているところも、メスを追いかけているところも見ていません。なぜか、この個体は赤色が褪せませんでした。

最後は四歳のオス魚です。この個体は体を大きく育てることができました。体の色は当歳の時から白でした。