2020年1月 らんちゅうの育成

今年の冬は、いつもの年とはちがいかなり気温が高い日が多いようです。
今シーズン、弊社のらんちゅう飼育場所のもっとも低かった水温は5度くらいで、ほとんどの日は一日で一番水温の低くなる朝でも7〜8度くらいはあります。そして昼頃になると10度を超える日も少なくありません。このくらいの水温だとらんちゅうたちもエサを催促するように寄ってきますので、うっかり与えすぎないよう注意しています。

今回は昨年の5月29日生まれの明け二歳魚の現在のようすからご紹介します。
前回ご紹介したのはこの内の白の個体だけでしたが、じつはご覧のとおり全部で6匹います。

こちらが前回本ブログでご紹介した白の個体の現在のようすです。以前より少し尾びれの赤色が濃くなったかもしれません。サイズも少し大きくなっているような気がします。あまり餌を食べていない時期でも、多少は大きくなるのでしょうか。

上の白の個体と似た雰囲気を持つのがこちらの更紗の個体です。ただ、こちらの個体は背腰に難があります。尾はオス親に似ていると思います。

こちらの個体は、ちょっと長い体型をしています。この個体は頭近くの背のあたりの鱗の並びが乱れています。この腹の兄弟魚にはこのような鱗の乱れた個体が多数見られました。鱗の乱れは遺伝するようですが、オスメス両親とも鱗の乱れはなく、その兄弟魚たちにもそのような個体は見られませんでした。

最後は、昨年4月に山田芳人さんからいただいた卵から4月18日に孵化した個体の今月のようすです。この個体だけ、底水温時にあらわれる体色の黒化が見られました。他の個体にはまったく見られないのに不思議です。ちょっと体色が濃くなったようです。