2019年7月 らんちゅうの育成3

7月下旬になってようやく梅雨があけました。足もとが雨で濡れないのは良いのですが、梅雨があけても湿度は高いままです。その上、晴れて気温があがるので不快感はむしろ梅雨のとき以上かもしれません。

さて今回は、4月に山田芳人さんからいただいた卵から4月18日に孵化した当歳魚たちのようすからご覧いただきましょう。
ある日の夕方、エサを食べているわけでもないのに当歳魚たちの呼吸が早いので、急遽飼育水を換えることにしました。すると少し水温が下がったこともあるかもしれませんが、すぐ呼吸はいつもの安定した状態に戻りました。もし水換えをせず、そのまま翌日まで呼吸の早いままにしていたら、当歳魚たちは具合が悪くなっていたかもしれません。水温が高い時期は水質の悪化が早いので注意が必要です。

ここからは二歳魚たちのようすです。
こちらは6月中旬にご紹介した個体で、画像もその時のものです。

その後、どんどん赤色は飛んでいき、1か月後の7月中旬はこんなに白の面積が増えてしまいました。

さらに、その1週後に撮影したのがこちらの画像です。たったの7日でますます白っぽくなっています。頭のすぐ後ろあたりの赤い鱗の変化をご覧いただくとわかりやすいと思います。このペースだと、もう少ししたらほとんど白になってしまうかもしれません。

上の個体といっしょの飼育容器で飼育中のこちらの個体は、とくに色がさめていくようすはみられません。

こちらの黒のオスの二歳魚は、ここまできて今さら色が変わらなくても良いのに、ついに頭の一部にオレンジ色があらわれ始めてしまいました。


2019年7月 らんちゅうの育成2

7月も中旬になりましたが、今年はまだ梅雨があけず曇りや雨のうっとうしい天気が続いています。たまに晴れて少し太陽が顔を出すと、一時的に気温は一気に上がります。しかし、あまり晴れることがないので、いつもの年より気温は低く感じられます。

さて、今回は二歳魚、三歳魚の食事のようすのご紹介からです。
こちらの二歳魚たちが食べているのは、弊社から発売中の製品「特選金魚の餌 星更紗 特小粒」です。


星更紗には「小粒」と、それよりもかなり小さな粒の「特小粒」の2種類があります。星更紗シリーズを監修いただいている山田芳人さんは、どちらかというと大きめの粒の「小粒」の方がお好みとのこと。
しかし、「小粒」の発売後、これよりもっと小さな粒もほしいとの声が多数寄せられ、それに応えるかたちで発売になったのが、この「特小粒」というわけです。もちろんこの「特小粒」も山田芳人さんはご使用になっています。 続きを読む


2019年7月 らんちゅうの育成

6月下旬からは、この時期らしい湿度が高く不快に感じる日が増えてきました。
いったんおさまっているかにみえていた二歳魚、三歳魚の産卵がふたたび盛んになり、卵だらけの飼育容器の底をスポンジでこする作業で汗だくになる毎日です。日によっては同時に2匹が産卵することもありました。

さて、今回も4月に山田芳人さんからいただいた卵から4月18日に孵化した当歳魚の現在のようすのご紹介です。

前回のご紹介から数日後に色変わりが始まりました。まだ体があまり大きくなっていないので、ずいぶん早い時期の色変わりのように感じられます。

こちらの個体もそろそろ色変わりがはじまりそうです。

前回のご紹介時よりも体が大きくなっているのはもちろんですが、こうして写真で見てみると、頭が角ばってきていることがわかります。

こちらのメスの黒の二歳魚は、あいかわらず黒いままです。同居している他のメスの産卵で飼育水の水質が悪化して、一時期調子を崩しかけましたが現在は元気に泳いでいます。