アグラオネマの増殖と養生ケース

~カット後の長期養生をレプティリウムで行う~

「レプティリウムという逸品」の記念すべき初回レポートは、現在人気沸騰中のアグラオネマについてです。アグラオネマを育成管理するにあたり、間延びした株の仕立て直しに伴うカット株の増殖において、分割株の養生ケースとしてレプティリウムを使用するものです。

取り木の方法やカット、養生方法や育成方法は、書籍やネット等の情報を参考にさせて頂いた現段階での私の個人的な方法であり、数ある方法の中の一つとして ご参考程度にして頂ければ幸いです。

  1. 間延びした株の取り木
  2. 4月2日に取り木及び増殖を行うべくミズゴケを巻きました(巻くのが非常に楽なので私はいつもペットボトルを利用したこの“首長族”方式で取り木を 行います)。巻いてから1か月程が経過し、丸印にもあるようにミズゴケの間に根が確認できてきたので、取り木を行います。(実施日2015.5.7)

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  3. ミズゴケを取り除いた後の根の様子
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    最低限の発芽はしているものの、もう少し立派な根が欲しかったところです。あと2週間~1か月程度待った方が良かったかもしれません。しかし、理想は理想としてここは継続可と判断しカットを行います。 皆さんならどこをカットしますか。
    元株(仕立て直し)優先なら葉の茎に根を多く残し、あとは中間で1株、台切りで1株でしょうか。 さてさて結果は・・・???

  5. カット
    このような結果となりました。
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    カットする場所は、いつも非常に悩みます。切り易くないと誤って根を切ってしまう場合もありますし、大きすぎても小さすぎても・・・。
    そうは言えど季節も良いので思い切ってカット!葉のついた元株に根が少なすぎて何とも心もとない感じですが、まあ何とかなるでしょう。しばらくは薄暗く高湿 度の場所で養生することにします。葉(吸水)の様子をみて対応ですね。(実際には、下葉の垂れも見られなかった為、5月12日に薄暗い場所から照明の当た る場所へ移動しました。最下端の葉はどうなるかはわかりませんが、全体として大丈夫そうです。)

    カットした場所
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    結果を良く見て実際に自分が切った場所をおさらいしてみました。う~ん、どちらかというと増殖優先ですかね・・・。

  7. 植えつけ
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    分割前の鉢は、4.5号で台きりの鉢(元株・基部)、葉のある上部分の株は、4号鉢へ(元株・上部)、小さくカットした株は、大きさにより、1つは80×80mmの角鉢へ、 残りの2つは、スリット2号鉢に植栽しました。 元株・基部及び、元株・上部は、薄暗い環境に、カット苗3つは、レプティリウムMへ移し養生します。

  9. カット株の養生「レプティリウムM ウェット用スライドドア」
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    比較的長時間の養生期間をいかに管理するかという課題をレプティリウムを使用することで乗り切る作戦です。カット株の大きさや状態、また温度や湿度によっ ても動き出すまでの時間にかなりの差が出ます。短期間ならまだしも長期にわたる養生は、時として放置状態となることもしばし・・・。 そこで、今回はレプティリウムMのウェット用スライドドアを用いたウェットバージョンで管理していきたいと思います。このバージョンならば、水やりの回数の抑制、湿度の維持等々、管理の面においてかなり手間が省けます。(手間が掛かったり、必要以上に手間をかけたりする方が趣味としてはおもしろいのです が、なかなか時間が取れない方も多く、手をかけられない間に乾燥で☆になったりしては悲しいですね。) 季節や置く場所によっては、ドライ用スライドドアを用い通気を確保します。(結露が多すぎる時などはスライドドアの交換で調整可能です。) また、案外厄介なのがコバエです。レプティリウムはコバエの侵入もシャットアウトします!

  11. 養生風景
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    最下段右が、今回カットした株のレプティリウムMです。趣味での育成・養生は、なかなか場所や設備が整わず、照明問題や場所問題、はたまた温度問題等いろ いろ乗り越えなければならないハードルがいくつもありますね。成長するまでは、最下段で辛抱してもらい、場所問題をクリアしたいとおもいます。(2015.5.18筆)


ここに掲載されている方法は、あくまでも今回の株の状態に合わせた筆者の個人的な方法で、最善の方法ではありませ ん。株の状態や、アグラオネマを栽培・鑑賞する目的等々、株への向き合い方は人それぞれ千差万別と思います。ご自分あったスタイルで栽培・観賞を楽しんで ください!!