穂竜・変わり竜の育成 その4

前回のご紹介から2週間ほどしかたっていませんが、やはり現状の窮屈な飼育環境には限界がきていると判断し、思いきって数を減らすことにしました。小さなガラス水槽での飼育は、見た目以上に掃除などに手間がかかります。そして、そのわりには成果は得られにくいというデメリットばかりが目につきます。とにかく、少しでも良い飼育環境にするためには数を減らすしかありません。すべての水槽から魚をすくって洗面器に集めてみると全部で79匹いました。DSC_0388

一見、そこそこに良い魚がいるように見えましたが、じっと見てみるとやはり不具合のある魚がけっこういるようです。小さな洗面器をいくつか用意して、残す魚を分けることにします。今回は、尾のねじれや傾き、桜尾、そして尻ビレの不正形などに注意して選別を行いました。桜尾がかなり多くいることは予想していました。もし、四つ尾で残す魚がいないと困るのであえて残しておいたからです。DSC_0390

こちらが、今回の選別で外した桜尾の個体(左側)と尾ビレの縮れた個体(右側)です。DSC_0398

選別作業後、残す魚28匹はもとの水槽に戻します。水槽はかなりコケなどの付着がひどい状態でしたので、すべて洗ってきれいにしました。M水槽には2〜3匹、60センチ水槽には7匹、そして、今回はプラ船を新たに使用することにしてこちらには7匹入れることにしました。さすがに、ここまで数を少なくするとM水槽とはいえ、かなり広々とした印象になりました。DSC_0421

じつは、今回の選別では尻ビレの枚数ついてはしっかり見ていません。尻ビレが1枚のものは、できるだけ繁殖には使いたくないので、基本的には残さない方針です。しかし、もうすでに残りは28匹しかいませんので、後はようすを見ながら、ということになりそうです。性比が偏る可能性もあるので、これ以上はあまり数を減らしたくありません。DSC_0427

今回で、選別の作業もほぼ終了しましたので、あとはしっかり体が大きくなるようしっかり管理をしていきたいと思います。次回からは、また他の金魚についても取り上げて行く予定です。