穂竜・変わり竜の育成 その3

今回で3回目のご紹介となります。前回のご紹介からは約3週間が経ちました。使用している水槽は、M水槽が5本から6本に増えています。さらに、60センチ水槽も1本使用することになりました。M水槽には10匹、60センチ水槽には20匹入れて飼育していますので、まだ80匹はいることになります。DSCN1006

稚魚のサイズは大きくなってきていますが、体の幅というか腹の出具合がちょっと弱く感じられます。じつは、少し前から冷凍アカムシの食いが悪くなっているのが気になっていました。この時期に、消化器系がダメージを受けると、その後の仕上がりに大きく影響を与えます。原因として、水換えのタイミングが遅れて水質悪化したことがあげられます。しかし、ほぼ1日おきに全換水を行ってきましたので、もしかしたら原因はもっと他の部分にあるのかもしれません。DSCN1010

金魚を過密な状態で飼育し続けると、成長が悪くなることはよく知られています。その理由は、「水質が悪化しやすいから」と思われがちですが、これはおそらくストレスホルモンによって成長が阻害されることが原因でしょう。だとすると、成長が悪くなってきたと感じられたらストレスを感じさせない環境を用意する以外にその対処方法はありません。というわけで、今回60センチ水槽を用意することにしました。DSCN1015

ただ、それでもまだ気になることがあります。60センチ水槽は水量こそ50リットル以上ありますが、その表面積はあまり広くありません。水深はあまり必要ではなく、横方向に泳げるスペースこそが重要なのかもしれません。しかし、これ以上の水槽を置くスペースはないので、今後飼育魚数を減らすことで何とか対応することにします。

上の3点の写真はコンパクトデジタルカメラで、ストロボを発光させずに撮影しています。コンデジではシャッタースピードが遅く、横見での撮影が出来ませんでしたので一週間後に撮影し直しましたが、成長が早くずいぶん雰囲気が変わってきています。変わり竜も体色がはっきりしてきました。DSC_0340

じつは、稚魚たちはもうほとんど良否判別が可能な状態になってきています。やはりというべきか、良い形をした尾びれをもつ魚はとても少なく、片まくれや尾びれ自体が傾いてしまっているものなどが結構目立ちます。今80匹いますが、たぶんしっかり見てしまうと残す魚がほとんどいないことにがっかりしてしまう可能性は大でしょう。DSC_0377

飼育スペースが少ないので、本来であればさっさと残す魚を選んで数を絞るべきなのでしょうが、なかなかそうもいかないのでしばらく現状のままで飼育を続けることになると思います。