穂竜・変わり竜の育成 その1

先月ふ化した稚魚は、体長12〜3ミリくらいに成長しました。水量の少ない小さなガラス水槽(15ℓ程度)で3本に分けて飼育してきましたが、死亡する魚はほとんどおらず良い状態を維持することができました。しかし、そろそろ数を減らさないと今後の成長に影響が出てきますので、1回目の選別作業を行うことにしました。

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まず、一本目の水槽から作業に取りかかります。水槽1本あたり、50匹くらい残すつもりで、尾ビレを中心に良いと思われるものを選んでいきます。全体的に尾開きは良い方だと思いますが三つ尾がとても多く、四つ尾はごくわずかです。続けて、2本目、3本目と選別しましたが、全体を通じて今回の選別では尾の開き具合を選ぶというよりは、たんに四つ尾の個体を選んだだけという感じになりました。

右側が残すほうの稚魚で、数えてみると50匹ちょっとでした。左側も数えてみたところ800匹以上いました。2本目と3本目の水槽は数えていませんが、水槽1本あたりの稚魚の数が800〜900匹とすると、水槽3本では2500匹くらいいたということになります。DSC_0128

こちらは、これから育成していく右側の洗面器の稚魚です。DSC_0129

そして、こちらが左側の大きな洗面器の稚魚です。DSC_0130

残した四つ尾の個体も、ちょっと尾が開きすぎているような感じがしますが、親魚と同じようなレベルの個体は果たして得ることができるでしょうか?

今回は稚魚の写真ばかりなので、成魚(明け二歳魚)もご紹介します。こちらは、産卵した親魚とは別に飼育している穂竜です。やってきてからずっと60センチ水槽で飼育しています。成長はゆっくりですが、少しずつ大きくなってきています。DSC_0143