9月22日(日曜日)、愛知県清須市にある「はるひ夢の森公園」において、尾張優魚会のらんちゅう品評大会が開催されました。同会の会長をつとめるのは山田芳人さんですので、本ブログの担当者も会場をおじゃまさせていただきました。
会場はひろびろとした公園の一部にありました。写真中央部分から左側の屋根のある部分が会場です。ちなみに、手前の建物は美術館だそうです。
当日はとても天気のよい一日でした。しかし、この時期はまだまだ暑いのでこのような屋根があるとらんちゅうも出品者も本当に助かります。ご覧のように、日光の直接あたる場所に人はほとんどいません。
日光が直接あたる場所にはこんな生き物がいるだけです。とにかく、のんびりした雰囲気です。
こちらは、審査を待つ当歳魚のようすです。
それでは、各部門上位3尾ずつ山田芳人さんに解説していただきましたので、素晴らしいらんちゅうの姿とともにお楽しみください(本ブログをご覧いただいている方には説明は要らないかもしれませんが、一応説明いたしますと、東大関が1位、西大関が2位、立行司が3位となります)。
親魚 東大関 林 万貴 (志摩)※敬称略、以下同
大形の親魚でこの体を支えるたっぷりとした尾は見る人を魅了します。貫録のある東大関です。
親魚 西大関 林 万貴 (志摩)
フンタンの良く発達した大形の綺麗な白勝ち更紗でこの体を支える尾形。丹精込めて作られた様が見てとれます。東大関に引けをとらない魚です。
親魚 立行司 林 万貴 (志摩)
大形の魚で前がかりの利いた魚でしっかり作り込まれてきた事が見てとれます。東大関、西大関、立行司、皆同じ方の魚ですが甲乙付け難い銘魚です。審査員の方達を悩ませたと思われます。尾張優魚会では各部門3匹までの出品となっています。3匹出品の123、凄い事だと思います。 リン マンキさん強し。
二歳魚 東大関 有賀昌司 (八百津)
黄頭の更紗でバランスの良い長手の太い魚で、溜め池の中でも目立っていました。尾形も良く泳ぎも軽やかです。これからもう少し腹形が付き、色が揚がってきますと全国大会でも上位を狙える魚です。
二歳魚 西大関 松下幸敏 (刈谷)
小振りの二歳魚ですが鱗並びが綺麗で、筒の太み、尾形の良さは目を引きます。東大関に引けをとらない魚で玄人好みする魚です。
二歳魚 立行司 林 万貴 (志摩)
大形の二歳魚で、作りの上手さで魅せた魚です。リン マンキさん強し。
当歳魚大の部 東大関 桑原元一 (羽島)
太みのある魚で尾張り、尾形抜群で、二歳親まで行ける将来性のある魚です。
当歳魚大の部 西大関 小澤忠幸 (沼津)
尾形のしっかりした魚で、腹形付けば見違える魚になりそうです。 腹形が付き、仕上がった状態でもう一度見てみたい魚です。
当歳魚大の部 立行司 高津晴彦 (可児)
素赤の魚で頭から筒にかけてズドンと太い魚です。これにもう少しの尾張りがあり色が揚がればメジャークラスの魚です。
当歳魚小の部 東大関 山田重夫 (津島)
フンタンの発達良く白地の綺麗魚で、派手な尾形を付け小の部ですが豪快な魚です。
当歳魚小の部 西大関 可児伊和男 (高浜)
綺麗な更紗で要所にすべて紅を残し、綺麗な尾形、軽やかな泳ぎで魅了します。
当歳魚小の部 立行司 鎌田芳男 (稲沢)
赤勝ち更紗で味魚タイプ心地よい前がかりで、しなやかに泳ぐ姿に魅了されます。
今回、親魚の部で上位を独占した林 万貴さんの3尾のらんちゅうです。
次回は通常どおりの内容でお届けする予定です。そして、その後は、やはり11月3日に開催される「日本らんちう協会 第五十八回 全国品評大会」の結果報告でしょう。もちろんそこでは山田芳人さんのらんちゅうの順位・結果をお伝えする予定です。
それでは次回もお楽しみに。