今年の4月10日頃に孵化した稚魚たちの今月のようすをご紹介します。
先月の本ブログでも触れましたが、尾ビレが柔らかくなってしまう個体は先月以降も増え続けています。その原因についてはいろいろなことが想像されます。水温が上昇したためことによる飼育水の悪化、もしかすると人工飼料を与えるようになったこともこれを助長しているかもしれません。しかし、そうはいっても人工飼料を与えないで育てるのはいろいろな意味で難しいので、もし原因のひとつとして「人工飼料の与え過ぎ」があげられたとしても、水質悪化を防ぐためには水換えの回数を増やして対処するしかありません。
そういえば最近、この水換えの回数を減らすことを目的として、らんちゅうの飼育で以前熱帯魚の飼育でよく使われていた「スポンジフィルター」を使用される方が増えているのだそうです。私も、室内に設置しているガラス水槽では「スポンジフィルター」を使用していますが、水換えの回数が少なくてすむ、ということはないような気がします。
サイズの比較のため、100円硬貨を入れて撮影してみました。数年前の同じ時期の当歳魚の画像を見て比較したところ、やはり成長は2〜3週くらいは遅れているような感じがします。それに、腹のつき具合も弱めのようにも見えます。
日が経つごとに、尾が負けていってしまう個体が増えて行くので、いまのところはこんな感じの尾ビレをしていても、来週にはもう違った姿になっている可能性は決して低くありません。
少し体が短めのこちらの個体も、来週にはすっぽ抜けたような尾ビレになっているかもしれません。
頭の肉瘤は、どの個体も順調に発達してきています。
こちらは、まだ尾ビレの張り具合が強めの個体です。もうこの個体くらいの張りをしている個体はあまりいません。体を早く大きくしすぎると、尾ビレが負けてしまうような気がする一方、餌を少な目にして育てると、尾ビレの張りが強くなりすぎて体を大きくできなかったり、幅をつけられなかったりといったことが気になってきます。