2018年3月 らんちゅうの育成

3月に入ってから、昼間は暖かくなる日が多くなりました。先月まで寒かった分、よけいにそう感じるのかもしれません。
ところで、以前にもお話したかもしれませんが、弊社のらんちゅう飼育場所は直接日光があたらないところにあるので、気温が上がらないと水温も上がりません。よく言えば水温変化が少ない場所、ということになるでしょうか。
そんな場所でも最近はだいぶ水温があがるようになり、らんちゅうたちもよく泳ぐようになってきました。それに伴いエサをよく食べるようになってきたので、冷凍アカムシだけでなく人工飼料も与え始めました。

この日の水温は12℃弱。気温は16.5℃です。ちなみにこの水温計の日付と時間はきちんとセットしていないので、実際とは異なります。

この日の名古屋城のようすです。サクラが満開ちかくになってきています。開花も例年より早めだったようです。

人工飼料を与えるようになると水の汚れが早くなってきます。この飼育容器の水は撮影の前日に換えたばかりですが、もう結構汚れが目立ちはじめています。

ずっと食べていて慣れているからかもしれませんが、弊社のらんちゅうたちは空腹になると水面にあがってきてエサを探して口をパクパクさせます。なので、エサを与えるとこのようにすぐ水面に集まってきてエサを食べ始めます。

よく食べるからといってエサをあまりたくさん与えすぎると、まだ本調子ではない内臓に負担がかかり、調子を悪くしてしまうかもしれません。この時期はなるべく与えすぎないよう注意が必要です。とくに、この四歳魚たちは、昨年の水温の高い時期でもエサを与えすぎると調子を崩しやすかったので、他のらんちゅうたちよりも気をつかいます。

四歳魚たちといっしょに泳ぐこの三歳魚は、弊社内で採卵して育成した唯一のらんちゅうです。じつは昨年も採卵はしたのですが、孵化しませんでした。

今年、もし卵を産んで1000匹くらい孵化したら、その時は育成しようかと考えています。