2016当歳らんちゅうの育成 その8

早いもので、気がつけばもう6月下旬です。相変わらず雨の降る日が多いため、水温の上昇はそれほどではありませんが、魚の成長にともない飼育水の汚れが早くなってきています。

紅白ペアから得られた当歳魚たちのようすです。
現在は、朝1回だけ冷凍アカムシを与えた後は、基本的にすべて人工飼料のみで飼育しています。与えているの「特選金魚の餌 星更紗 特小粒」と、「特選金魚の餌 夢更紗 特々小粒」です。星更紗はタイマーで、夢更紗はタイマーの作動する間の時間で餌を食べたそうにしている時にだけ与えています。
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コロコロな体型の個体です。この個体がいる飼育池の中では一番たくさん餌を食べます。状態が良いので順調に大きくなってきています。
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一番尾型の良いこの個体は、ようやくすこし腹がついてきたようです。頭のほうは相変わらず固い感じですが、ひいき目にみれば目先が出てきているような…
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こちらの個体は尾がもの足らないので、現状とくに見どころがないような感じです。
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山田芳人さんから卵でいただいたほうの当歳魚のようすです。
飼育数が多いせいか、今週は成長のスピードが鈍くなったようです。セットしているフードタイマーから落とす餌の量が少なすぎたのかもしれません。
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「面被り」もどきになってしまったこの個体。尾ビレにも赤の抜けた箇所が出てきました。今のところ胸ビレは赤いようですので、このまま残ってほしいところです。肝心の尾型のほうは微妙な感じです。この後、びっくりするような変化がみられれば良いのですが…
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尾芯が重なって厚くなっているのが気になるとはいえ、おそらく現在のメンバーの中では一番の個体かと思います。だいぶ色変わりが進んできていますが、白がち更紗にだけはなってほしくありません。もし、体は白になったとしてもヒレだけはなんとか赤になってもらえれば…
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こちらの個体、やはりほぼ白になってしまいました。背中に赤の鱗を数枚残すのみです。洗面器で泳がせた際、横にして見てみましたが、背から腰にかけての「致命傷」はとくに変わっていませんでした。
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6月初めにふ化した二歳魚から得られた稚魚の2回目の選別を行いました。先週より大きくなっているとはいえ、まだまだ細かいサイズ。選別には大きなルーペを使うことにしましたが、先週よりも作業時間が長かったため、肩コリや頭痛で散々でした。大した数がいるわけではないのですが…
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このようにマクロレンズで撮影して拡大してみると、尾の感じはとてもわかりやすいのですが、実際にはもちろんこんなふうには見えていません。来週以降の選別で「サクラ尾」や、「差し」がたくさんいてがっかりすることにならないか、今からちょっと気がかりです。
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