第59回日本らんちう協会全国品評大会

2014年11月3日、大阪・服部緑地ウォーターランドにて「第59回日本らんちう協会全国品評大会」が開催されました。

数日前までの予報では11月3日は雨や曇りとのことでしたが、品評会当日はさわやかな晴天で絶好の品評会日和となりました。DSC_2567 DSC_2568

まず親魚から結果が出て、動画の撮影が始まりました。DSC_2573

山田芳人さんがらんちゅうを出品しているのは当歳魚の部門です。当歳魚は出品数がもっとも多く、総数432匹の中から審査員により順位が決められていきました。当歳魚の東大関(1位)が洗面器に入れられると、いっきに人が押し寄せまるでラッシュ時の通勤電車のようです。そんな中、山田芳人さんは自分の出品したらんちゅうがどこにいるか探しています。DSC_2590

残念なことに、期待していた1匹は西前頭三(22位)の洗面器の中にいました。このらんちゅうは、かつての東大関のらんちゅうを彷彿とさせるすばらしい仕上がりだっただけに、その残念さは計り知れません。DSC_2858 DSC_2929

 

山田芳人さんからコメントをいただきましたので
ご紹介いたします。

「前頭のらんちゅう、実を言いますと上位を狙っていた魚です。
久々のとてもよく発達するフンタンをもつらんちゅうでの出品で、泳ぎ良く、鱗並び、尾使い、色艶が良く自信の一匹でした。飼育段階では右側のフンタンの出が悪く、諦めかけた月もありましたがググッと右側のフンタンも上がってきました。ピンと張った尾先も上手く裾を使う様になり、自信の魚でしたが審査員のハート射止めてくれなかった様です。
全国大会は入賞する事に始まり、役魚16匹以内、日本一を目指すこの日までの日々の努力、研究、出品が近づくドキドキ感は、苦しい様な楽しいようなよく分かりませんが、ハマッて行く奥の深い世界です。」

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しかし、もう1匹は見事に当歳魚の部で立行司(3位)を受賞しました。

 

ここで、ふたたび山田芳人さんからのコメントです。

「昨年、仕上がり不足で温存したオス親から出た色柄までそっくりな子です。この子はメス魚で、尾形、泳ぎ、バランスなど、親魚より良くなっています。」

これが今回当歳魚の部で立行司を受賞した山田芳人さんのらんちゅうです。DSC_2819_edited-1

そして、こちらは2013年10月に撮影した今回立行司となったらんちゅうのオス親魚です。本当に色、形など全体の雰囲気がとても似ていることに驚かされます。
このらんちゅうは以前本ブログでご紹介したことがあります。DSC_9231

 

それでは、ここからは今回の大会の各部門の上位3位までのらんちゅうをご紹介いたします。

親魚の部 東大関(大阪府知事賞) 藤田和久 福井 ※敬称略、以下同DSC_2605

親魚の部 西大関 大久保義彰 千葉DSC_2608

親魚の部 立行司 東 秀明 福岡DSC_2639

 

二歳魚の部 東大関(国土交通大臣賞) 岡田幾三 愛知DSC_2748

二歳魚の部 西大関 稲葉信泰 愛知DSC_2885

二歳魚の部 立行司 齋藤一成 東京DSC_2711

 

当歳魚の部 東大関(総務大臣賞) 石田一男 広島DSC_2797

当歳魚の部 西大関 高尾昌幸 岡山DSC_2959

当歳魚の部 立行司 山田芳人 愛知DSC_3018