ピンポンパールの繁殖 2014年6月

今月は、観賞魚の専門店よりもむしろホームセンターなど量販店でよくみかけるまん丸な金魚「ピンポンパール」のご紹介です。

販売されているのは体長数センチほどの小さなサイズがほとんどで、短い尾びれでチョコチョコと不器用に泳ぐ姿がかわいいと人気です。この品種は、海外より輸入されてきたものが多く流通しますが、少数ながら国産ものも流通しているようです。DSC_0817

小さかったピンポンパールも順調に育っていくと、やがて繁殖できるサイズにまで成長します。この写真は、水槽で飼育していたピンポンパールが産卵してふ化した稚魚です。ふ化して間もなくは、このような状態でじっとしています。DSC_0401

そして、ふ化から1~2か月もすると親と同じような丸っこい姿になっていきます。この時期、エサの与える量を少なく育てると、スリムな体型のピンポン(?)パールとなってしまいます。DSC_0615

写真では大きさが伝わりにくいと思いますが、この写真のような親魚になると体の直径が10センチくらいになることもめずらしくはありません。DSC_0720

こちらは、今から10年くらい前に輸入されていた「カラーピンポンパール」です。とはいっても、白い体色をした魚に人工的な着色を施したものなので、しばらくするとこの色は薄くなっていってしまいます。熱帯魚では、今でもこのような着色したものが多くみられますが、カラーピンポンパールの方は見られないようです。pearl