2018年9月 らんちゅうの育成

今月の当歳魚たちのようすをお伝えします。

最近になって、ようやく暑さも少し和らいできたような気がしますが、温度計を見てみるとそれでもまだ30℃以上はあります。

当歳魚たちは、順調に体が大きくなってきています。先月にもお伝えした退色前の個体は相変わらずで、今のところ色変わりしそうな雰囲気はまったくありません。9月になっても色変わりしない当歳魚が複数いることは、今までにはなかったかもしれません。

いつものサイズの比較のために100円硬貨を洗面器に入れた集合写真です。
今回はこの3匹での撮影です。前回ご紹介した一番上の更紗の個体は、やはり尾がふにゃふにゃになり、すっぽ抜けてしまいました。今年の当歳魚の中では唯一更紗らしい個体だっただけにとても残念です。

一方、上の写真で一番下に写っているこちらの個体の尾は、なんとか持ちこたえています。先月の写真と比較すると、体はちょっと太みがついてきているようです。

こちらの退色前の個体は、いつになったら色変わりするのでしょうか。このような色変わりの遅い個体は、色が変わったときには素赤になるものとばかり思っていましたが、そうとも限らないそうです。

こちらの白の個体は、このところ急に体が大きくなってきました。体や各ヒレにほとんど色がないのが残念ですが、なんとなく太くなりそうな気がします。

こちらも先月ご紹介した個体です。そろそろもう少し腹をつけた方が良いような気がするので、冷凍アカムシを与える比率を少し下げて、人工飼料の比率を上げていくつもりです。この個体もまだ退色前ですが、更紗でなくても良いので、ふつうに素赤になってくれればと思っています。

こちらの素赤の個体は、他の個体と比較すると体がやや小さめ、つまりあまり大きくなっていません。そのせいか、こうして写真で見ても全体的にまだやや幼さが感じられます。尾は相変わらずほぼ左右真横にピンと張ったままです。

今回の兄弟魚の中ではもっとも異なる雰囲気を持つこの個体。尾の張りが強めの長手だから、そう見えるのでしょうか。少し腹と尾の間が空きすぎな感じなので、うまく調整できればと思っています。

浮上性のエサを食べる当歳魚のようすです。浮上性のエサをたべるとき、ぱっと開くように尾を使っているようなので、これが尾開きに良い影響を与えてくれないかと期待しながら与えています。