2017年7月 当歳らんちゅうの育成

今月も、当歳魚たちのようすからお伝えします。
今頃の時期、金魚専門店の店頭に並ぶ当歳魚たちはもうほとんどが色変わりを終えているどころか、中には同じ当歳魚とは思えないかなり大きなサイズのものもみられます。
弊社で育成中の当歳魚たちのようすはというと‥‥

最近になって一挙に色変わりが始まりました。飼育容器の色が水色という明るい色のせいか、全体に白っぽい更紗が多いような気がします。サイズはまだこんな感じで、この時期の当歳魚としては小さい方かと思います。

それでも、山田芳人さんがおっしゃっていたとおり、肉瘤のよく発達しそうな顔になってきています。

この当歳魚たちも、もう1か月もすればだいぶらんちゅうらしい姿になってくると思います。現在は、冷凍アカムシを1日に2回、それ以外には星更紗の特小粒と夢更紗を少しずつ与えています。水換えは3~4日に一度で、すべて新しい水に交換しています。

さて、こちらは昨年山田芳人さんから送っていただいた卵から育てた二歳魚です。この個体は育て方の問題のせいか、肉瘤の発達がちょっと弱い感じです。このときの兄弟魚の中では全体的にまとまった感じのする個体なのですが、体は他の個体たちより小さめで、泳がずじっとしているときに頭を下げてしまうという重大な欠点があります。

頭を下げるといえば、こちらの二歳魚も同じです。最近、ちょっと肉瘤が発達して頭の雰囲気が変わってきたような気がします。

三歳魚は、とくにメスが内臓に脂肪が付きすぎているのか、泳がないでじっとしていると背中の一部が水面から出て出血することがあります。餌を与える量を減らすと泳ぐようになり出血も収まりますが、こんな感じの状態を繰り返していてるので、思い切ってしばらく餌の量を減らした状態でようすをみようと思います。

次回も当歳魚のようすをお伝えしたいと思います。