白黒きんぎょクラブ2014年6月

「あ、どうも~。パンダ金魚です。」DSC_0432

今月は、パンダ金魚の登場によって注目を集めるようになった白黒柄(がら)の金魚のご紹介です。

金魚といえば、まずは赤一色や赤と白の更紗を思い浮かべますが、パンダ金魚はその名のとおりパンダ柄、つまり白い体に黒の模様をもっているのが特徴です。

以前はホームセンターなどでも小さなサイズのパンダ金魚がみられましたが、しばらくすると黒い模様が消えてパンダ柄でなくなってしまうせいか、最近では扱っているお店は少なくなっているようです。この写真のようにきれいなパンダ柄をした親魚はとても貴重です。DSCF0089

パンダ金魚は蝶尾(ちょうび)という出目型の品種のひとつですが、それ以外のタイプでも白黒模様をもつ金魚は隠れた人気があります。

こちらは中国産のランチュウです。一部に赤い部分がみえていますが、だいたい白黒柄ということで…。この個体は透明鱗タイプです。日本で「もみじ○○」と呼ばれている透明鱗と同じタイプでしょう。DSC_0040

オランダシシガシラタイプの品種にも白黒柄の金魚がいます。こちらは「高頭青文(こうとうせいぶん)」と呼ばれる頭にコブのでる品種からいくらか現れるタイプです。金魚を得意とするショップでは比較的見る機会の多い品種です。DSCF0155

これらの白黒柄の金魚に共通しているのは、成長過程で白黒柄でなくなってしまうことが多い、ということです。とくに小さいサイズの金魚ではかなり高い確率で全身が白くなったり、黒い模様のあった部分が赤っぽい色になったりします。もし購入する場合は、「この白黒柄の姿は一時的なもの」と思っていたほうがよいかもしれません。こうしたことからすると、これらの金魚は「品種」とまでは呼べないような気がしますが…

一方、こちらの白黒柄の形質はとても安定しているようなので、金魚のように色がかわってしまう心配はほとんどないといってよいでしょう。ある金魚の品評会会場のかたすみでおくつろぎのところを撮影しました。品評会の金魚たちは無事だったのか? ということについては定かではありません。DSC_0007