今回は、久しぶりに山田芳人さんのらんちゅうのご紹介です。
お昼少し前に訪問したのですが、すでにこの飼育池のある建物内の温度は相当なものです。この写真だけ見ると、金魚がすいすい泳いでいて何やら涼しげな感じがします。しかし、実際にはカメラのストラップが汗でぐたぐたになってしまうほどの暑さなのです。
もっとも、そんな中でも当歳魚たちはみんな調子良さそうに泳いでおり、何の問題もないようです。
それでは、今回も山田芳人さんによる個体解説とともに、魅力的な当歳魚の姿をお楽しみください。
山田芳人さんのコメント
この時期(7月)の撮影はかなり難しいものです。
状態の良いらんちゅうを撮影用の新水に移せば止まる事なく泳ぎ続けます。
やっとチャンスもシャッターの音に反応し体をくねらします。
研究会などの会場では水が変わり、らんちゅう達も体力を使い過ぎて止まる場面も出て撮影もしやすいと思うですが、今回の撮影は汗だくでがんばってくれました。
しかも私の池のホーロー洗面器はすべて錆びてしまい小さな30cmのFRP洗面器での撮影です。
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2004年日らん西大関と似た所があります。
目幅があり体形の太みあります。柄行も良く泳ぎも力強いので、腹形が下がりググと尾の前がかりを魅せれば魅力満点のらんちゅうです。
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柄で損をするらんちゅうですが泳ぎが上手く要所は捕らえています。大型になりそうなタイプで2歳勝負のらんちゅうだと思います。
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腰白で筒の太みあるらんちゅうです。当歳時から品評会で活躍できるらんちゅうです。腹形が下がり尾の形を魅せれば金メダル狙えそうです。
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私の好きタイプのらんちゅうで、個々の欠点はありますが泳ぐ姿で魅せてくれます。味魚タイプ。裾味のあるらんちゅうです。
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今年導入したメス親を使っています。鱗並びが綺麗でふわっとした感じの太みを持ちおもしろいらんちゅうです。この先どう仕上がるか楽しみです。![]()
山田芳人さんは、今年も昨年同様変わらず「星更紗」をらんちゅうに与えています。今年からサイズの小さな当歳魚には、より粒の小さい「星更紗 特小粒」も与えるようになりました。ちょっと気が早いのですが、今から秋の仕上がった姿が楽しみです。