今月より月に一度のペースで、先月発売となった「特撰金魚の餌 星更紗」監修者・山田芳人さんのらんちゅうの飼育管理方法などをご紹介していきたいと思います。第一回目となる今回は、4月上旬に山田芳人さん宅を訪問したときのようすをお伝えします。
訪問して最初に気になったのは、「星更紗」のパッケージに使用させていただいた、あの「日本一」のらんちゅうがどうしているかということです。さっそく山田芳人さんに、どの池にいるのかを伺うと「残念ながら、つい先日病気で死なせてしまいました」とのこと。これから、どんな立派ならんちゅうに育っていくのか楽しみにしていたので、とても残念です。今年、これから育てられるらんちゅうの中から、また昨年の「日本一」のような素晴らしいらんちゅうが見られることを期待したいと思います。
さて、現在の山田芳人さんの飼育池の状況は、何腹かは採卵したもののまだこれからというところでした。写真(下)は、生後2週間ほどのらんちゅうの稚魚で、冷凍ミジンコが与えられていました。山田芳人さんによると、この腹(の稚魚)はあまり出来がよくないとのことです。
飼育池のある部屋の壁には、これからの時期の稚魚の選別で活躍する大小さまざまな網や、ミジンコ採集用の大きな網がみられました。
広い池にゆったりと飼育されているらんちゅうは、昨年の第57回日本らんちう協会全国品評大会の弐才魚の部で勧進元二(一等賞・第11位)を受賞した個体です。食べている餌は、もちろん「星更紗」です。
明け二歳魚たちも、ものすごい勢いで餌を吸い込むように食べ、とても調子が良さそうです。
次回は、成長した稚魚たちのようすをお伝えしたいと思います。(おわり)